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「催眠演舞」未公開CGチラ見せ!最終回

いよいよ本日発売となりました「催眠演舞」!
ブログでのイベントCG公開も、いよいよ本日が最終回となりました。
もうお手元にソフトがあり、CGをご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが…
今日の1枚はこちら!

0927.jpg

催眠状態の美乃莉です。
和室でも学園でもないこの部屋はいったい…?
スカートを自らたくし上げるも、その表情に恥じらいは無く…

このCGが使用されるシーンがどんな展開になっているか、是非製品版でご覧ください!

催眠演舞、本日発売です!

 催眠演舞、いよいよ本日発売です!

 発売当日のカウントダウンボイスは、以下からダウンロードしてください。
 全部、同じファイルとなりますので、ダウンロードしやすいところからお願いいたします。

http://p.tl/F5Nl

http://p.tl/S4Qm

http://p.tl/ul-d

http://p.tl/mfZs

http://p.tl/fDqH

 本日より、全国のショップ様ならびに通販サイト様で販売を行って頂いております。
 是非お買い求めをよろしくお願いいたします!!

催眠演舞 カウントダウン前日SS!


「ん……」
「んんっ……」

 唇と唇が重なり、海里美乃莉は喉でうめいた。
 快美感が全身を浸し、舌が触れあうたびに背筋に電流が走る。
 唾液を交換しながら舌を絡め、ねっとり濡れた唇同士を離した時には、制服の下の乳首はじんじん、股間もぬめりを帯びているのがはっきりわかるほどに熱くうずいている。

「はぁん……」
「バイトだろ? 行ってらっしゃい」
「ああん……もう、意地悪……」

 神楽一紗にそう言うが、彼女としてもバイト代は貴重な遊びの費用、おろそかにするわけにはいかない。
 やむなく、放課後の貴重なひとときを使った熱い交わりを切り上げて、美乃莉は下校していった。

「まったく……一紗は、もうちょっと優しくしてくれてもいいのになー」

 夕暮れの廊下を急ぎ足で歩きながら、美乃莉は唇をとがらせた。
 プリンスの称号をほしいままにする美少年、神楽一紗と美乃莉は、目下のところ、恋人同士と言っていい関係にある。
 美乃莉としては、一紗とのつきあいについては、もちろんまったく文句なし。よくぞライバルを蹴落として一紗の彼女の座をつかみとれたと、自分で自分を賞賛している。このままもっと深い関係になって、できることなら将来の話もしたいところ。
 そのためにも、体は早々に許したし、おまんこどころか、どんな場所でのどんなプレイでも受け入れてきたのだが――それでまた美乃莉自身も、尋常ではない気持ち良さをたびたび味わい、前よりさらに一紗に夢中なのだが……。
 だからこその不満、というものがある。

「もっと、積極的にさあ……家に誘ってくれたり、ご家族に紹介とか、お友達でもいいんだけど……」

 神楽一紗は、日本舞踊の天才であり、舞踊一筋に生きてきた純粋培養の御曹司であり――したがって、『彼女』というものの扱いが根本的にわかっていないところがある。
 なので、これまでは美乃莉の方から積極的に話しかけ、具体的に要求しあるいは指示を出して行動させてきたのだが……。

 一紗は確かに、世間を知らない彼氏として、美乃莉の言うとおりにデートでも買い物でもあるいはホテルでさえ、何でもしてくれるしお金も自分から払ってくれるのだけれど。
 そこに、一紗自身の主体的な意志が感じられない。
 美乃莉に言われたからそうしている、という感じしかしない。
 それではいけない。美乃莉が望むのはそういうものではない。
 一紗自身の意志で、美乃莉のために何かしたいと思い、行動してくれるようでないと、これから先がとてつもなく不安なのだ。

「う~~ん……」

 一紗をもっと自分に引きつけなければならない。
 しかしもう、セックスを許しているし、プレゼントとかそういうものでは海里家よりはるかに金持ちである一紗の心を動かすなんてことは無理なのは目に見えているし。
 ではどうするか。
 美乃莉は考え悩みながら、バイトに赴くべく廊下を急いだ。

 と、そこへ。

「えっ…………!?」

 廊下に長く伸びる影のひとつが、すいっと、身をもたげた。
 命あるもののように。
 そしてそれが、美乃莉に向かってきた。

「……猫!?」

 そう見えた。
 美乃莉は立ちすくみ――急激に、その心臓が拍動を強めていった。
『影猫』。女子の口にのぼる、それは噂だった。
 闇から現れ、一人でいる女の子をさらっていってしまうという。
 噂を広めるのに、美乃莉も一役かっていた。
 どうせこわがりの誰かが影を誤認したのだろうと推測しつつも、おおげさに話のネタにし、怖がってみせた。思春期の女子はそういう話が好きなものだ。案の定その噂は口から口へ、すごい勢いで広がって、今ではもう女子で知らぬものはない、学園七不思議とか何とか言われるそのたぐいにまで成長している。
 美乃莉は周囲に話を合わせるために、自分も心から信じているふりはしていた。内心では自分がまいた噂の広がり具合を楽しみ、かつそれを信じて怖がる連中を面白がって。
 でも……これは。
 誤認だったはずだ。根拠のない、噂。
 そうだろう、常識で考えて、校舎内に人をさらうような大型獣が入りこむわけがない。
 だけど、じゃあこれは何だ。自分の目の前にいる、この大きくて暗くて不気味な存在は。

 その『猫』の、瞳が光った。

「あ……」

 美乃莉はそれをまともに見てしまった。
 深い色をしてきらきら光る、宝石そのものとしか思えない瞳。見ているうちにも色がどんどん変わってゆく。サファイアの青からエメラルドの緑へ、トパーズの黄色へ、ルビーの赤からダイヤモンドの純白の輝きへ。
 こいつは何なのとか、逃げなきゃとか、助けを、声をと思う気持ちが、その光の変化を見ているうちに、消えていった。全身がふわっとなり、頭がぼうっとなり、まともにものを考えることができなくなる。美乃莉はこの感覚をよく知っていた。とても気持ちのいいものだった。どこで経験したのか思い出せないが、なぜか神楽一紗の顔が浮かんだ。顔が浮かぶとさらに意識に靄がかかり、美乃莉の表情が弛緩し、その目から意志の光が消えた。

『猫』が、体をくねらせた。
 美乃莉の手が勝手に動き出した。いやそう動いているのはわかっていた。わかっていたが、止めようという気持ちがまったく起こらない。手が動くのは当たり前。その結果も当然のこと。

 スカートが、両脚を滑り落ちた。
 手はさらに動いて、ショーツも脱ぎ下ろした。美乃莉は前かがみになって足を抜くと、元通りの姿勢に戻って立った。
 ニーソックスをはいたままの、裸の下半身。両脚の間に縦の割れ目が丸見えになる。自分がそうなっていることに対して、美乃莉は何も反応しない。これは当然のこと。廊下で服を脱ぎ、おま○こを丸出しにすることに何の不思議もない。美乃莉はむしろ爽快感すらおぼえていた。
 猫が身をひるがえし、美乃莉を促した。
 美乃莉はそのメッセージを理解して、足を動かし始めた。美乃莉の頭の中から、バイトのことも一紗のことも、自分自身すら消えていた。自分はもうこの猫のものなのだった。
 小さくまるいお尻を揺らしつつ、うつろな目をした美乃莉は無表情に廊下を歩いていって、夕影の中に消えた。
 後には、輪になっているスカートと、脱ぎ捨てられたショーツだけが残された。





 翌日、駅前の喫茶店『アプリコッコ』店内の、従業員用バックスペースに、甲高い声が響き渡った。

「っごめんっっっなさぁぁぁぁぁいっっっ!!!」

 可能な限り最大級のお詫びのポーズを、美乃莉はとった。
 土下座まではいかないまでも、頭が両膝につくほど深々としたお詫びのお辞儀。全身全霊で許しを乞う姿勢だ。

「まったく」

 シフトリーダーの科野しずくに見下ろされ、美乃莉は今一度頭を下げた。

「バイトの日を間違えた? あんたどんだけここで働いてんの。それで無断でバックレて、シフトのない今日、のこのこ顔出す? どーゆー神経してんだか」
「すみませんでしたっ! なぜか日付を勘違い! 昨日と今日を逆に思ってました!」
「もういいよ。とりあえず、お詫びは受け取ったからさ」

 しずくはニヤリと、美乃莉の斜め後方に目を向けた。
 アプリコッコの、女子店員の制服を身につけた、神楽一紗がそこにいる。
 本来男子だが、女子と見まがうばかり、いや下手な女子など遠く及ばない、異装ゆえの妖しい魅力にあふれていた。本人もその気で、女形(おやま)修業で身につけた『しな』を目元に宿し、たたずんでいる姿を見ているだけでしずくの胸のうちがざわついてくる。
 バイトをサボってしまった美乃莉が泣きついて、連れてきて、着替えさせたのである。

「ごめんね、一紗、こんなことさせて」
「いいんだよ。楽しいよ、これ。こういうの、したことないからさ」

 一紗は笑顔で言って、スカートの裾を軽くつまみあげた。
 のぞく脚もまた、なまじな女子よりつややかで、白い。
 一紗が働き始めると、たちまち店内に異様な空気が立ちこめた。
 彼の妖しい魅力にとらわれた女性たちがテーブルから立とうとしなくなり、店内は満員になり、席についている客が友人に携帯で連絡して、さらに客が増えてゆく。
 大混雑の中を、一紗は優雅に、美乃莉は必死に動き回って、店員としての仕事を果たしていった。





「終わった~~~!」
「ふう、さすがに疲れたね」

 すっかり夜になった街路を、二人で帰る。

「すごいよ一紗、やっぱり、きれいで格好よくて色っぽくて、最高!」
「ありがとう」
 一紗は自然に美乃莉の腰に手を回した。
「あん……」
「でも、こんなの初めてだね。どうしちゃったの?」
「それが、自分でもよくわかんないんだよね。昨日、帰るとこまではおぼえてるんだけど、その後…………」

 美乃莉の瞳が、不意に焦点を失いさまよった。
 その心の中に異様な変化が起きていた。

 美乃莉は『思い出した』。
 自分が、影猫に遭遇し、操られたことを。
 違う、自分こそが影猫で、美乃莉に化けているのだということを!

 化けている、つまり本人ではないのだから、どんなことでもできる。
 何も知らずに隣を歩く、この美しい獲物を食らうことも、一切のためらいなく!

「……ねえ、一紗」

 音程の下がった、粘っこい声で美乃莉は言った。

「帰る前に、ちょっと……休んでいかない?」
「え……いいの?」
「うちなら、大丈夫だから……」

 美乃莉、この人間のメスの母親なら、問題ない。うるさいようなら、化けたりせずに食ってしまえばいいのだから。

 美乃莉は返事を待たずに一紗の手を握り、指をからめてつかむと、引っ張って――ホテルへ入っていった。
 その瞳が、周囲の明かりを反射してきらりと光った。

 ホテルに入るなり、美乃莉の全身が甘くとろけるようになった。
 男を誘うフェロモンが濃厚に分泌され、目つきも口元も、すべてが淫猥に変わる。

「さあ……見て……」

 美乃莉は、先ほどの一紗に負けぬ優美な動作で服を脱ぎ、下着姿を一紗の前にさらした。
 一紗が見入り、喉を鳴らす。
 自分に誘惑されていることに、美乃莉はぞくぞく身震いした。

「おいで、坊や……」

 かすれた声で招く。化猫の身からすれば、一紗などほんの若僧だ。人よりはるかに長く生きて身につけた知恵と妖美さをつくして、美乃莉は一紗を誘惑した。
 この誘いに抗えるオスなどいようはずはなかった。
 美乃莉はさらに、目に力をこめた。女子を操り支配する力は、男にだって当然通用する。
 美乃莉の目を見た一紗が、うつろな顔つきになる。これでもう、この美少年は自分のものだ。自分を抱くことしか頭になくなる、肉欲の権化と変わる。その陽根を自分の陰部に誘いこみ、精気を徹底的に吸い上げて、この美しい命を食らうのだ。それを思うだけで下着の内側が熱く濡れた。

「早く…………ね?」

 美乃莉は、下着を一紗の手で脱がせた。かしずかれるのも喜びだ。
 そして、開いた両脚の間に、一紗が入ってくる。
 これからこのうつろな顔が、快感に歪む。ありえない快感を味わい、喜びから忘我の顔つきになり、それを超えて体力の限界を迎える苦痛に引きつり、そしてそれすらも超えて全てをなくした恍惚の世界へと入っていくのだ。そのプロセスを想像すると美乃莉の女陰はさらに淫らによだれを垂らした。

 一紗のモノが入り口にあてがわれた。亀頭を張り詰めさせた、いい形の男根だ。こんなに硬く勃起した状態を見るのはこれで最後。抜け出る時には、精のすべてを吸い尽くされ、もう二度と出すことができない状態になっているはずだ。

「ごくっ……早く……来なさい……挿れるのじゃ、これを、はよう、はよ……」
 不慣れなのかペニスはなかなか侵入して来ず、美乃莉は化け猫本来の古風な口調を出してしまっていた。

「ん…………」
 美乃莉の焦れに恐れをなしたように、ようやく、ペニスが入ってきた。
 幸せを美乃莉は感じた。これから、愉悦の時が――。

「ふああああああああっ!?」

 その口から、悲鳴が噴き出た。
 強烈な快感が、美乃莉を襲っていた。

 おかしい、これはおかしい、こんなはずは!
 人外の快感を味わい、たちどころに達し、気をやり、達し続けて意識を漂白され、魂を溶かし、すべて吸い尽くされるのは、一紗の方のはず。
 なのに自分が感じている、尋常ではなく、強く、甘く、甘すぎるほどに甘く、致命的な快感を。

「おああああ! ああああ! あひゃああああ!」

 ペニスが動き出す。そのたびに絶叫が漏れ出る。甘美すぎて、叫ばずにはいられない。擦られて悦ばずにはいられない。

「あひぃ! ひぃ! はひぃ! ひぁぁぁ!」

 股間から汁が噴き出る。激しく痙攣する。衝撃的な快楽が何度も何度も背筋から脳天へと突き抜ける。
 こんなはずは。自分は人より優れた存在。人を食らう立場。なのになぜ。こんなのはありえない。そう思えば思うほど、反動も強くなる。確固たる自分が崩壊して、何もなくなる、一生で一度しか味わえない破滅的な快感が襲う。
 美乃莉は泣き叫び、身悶え、よがり狂った。

「うあああ! あ゛あ゛あ゛! あ゛ー! あ゛ー!」

 しまいには、赤ん坊か、あるいは猫のような声しか出なくなった。
 その中をさらに一紗が動き、擦り、突きまくって……。

「う、うっ!」
「ひゃはあああああああああああああああ!」

 一紗の脈動を感じた瞬間、美乃莉の意識は完全に吹っ飛んだ。
 自分が猫か人間かもわからなくなり、あらゆる穴から汁を垂れ流すだけの、ぐしょ濡れの肉塊と化す。

「いぐ! いぐ! いぎ! ぎひゃあ!」

 その中を、脈打つペニスが、とどめとばかりに刺激してくる。

「ぎゃはああっ!」

 唾を飛ばし舌を突き出し、美乃莉は最大の絶頂をおぼえた。
 そのまま、まったく何も考えられない、完全に精神を漂白された状態に入りこんでいった……。





「……これから10分経つと、だんだん、君は元の人間に戻ってくるよ……もう猫はいなくなって、本来の君に戻る……」

 全ての穴を開ききった状態で失神した美乃莉の中から、一紗はペニスを抜き出した。
 それにかぶせてあったコンドームを取り外す。
 相当量の精液が、中には満ちていた。

「よかったよ、美乃莉。たまにはこういうのもいいだろう?」

 目は開いているものの何も見えていないし、よだれや鼻水までも垂れ流している、ひどい顔の頬を、一紗は愛おしげになでる。

「君は僕の、素敵な彼女だよ。これからもこうやって、沢山遊ぼうね、美乃莉」

カウントダウン2日前SS!

 カウントダウン2日前SSとなります!

 実はこちら、さよりさんの絵を見てからおくとぱすさんが文章を書いていく形式でやっていますが、今、旅の途中で、ネット環境が安定していないとのことです。
 1日前も、届き次第公開いたします。

 ちなみに、送っていただいたお土産の一部画像を!


 育ち過ぎたひよこ。
ひよこ2


 ひよこ、残酷画像
ひよこ3moz


 とてもおいしくいただきました。

 ということで、以下、カウントダウンSS 2日前「炎乃火編」となります。



「炎乃火さん、お願いします」
「ふざけんな! やだったらやだ!」
「だめですか?」

 上目遣いで、神楽一紗がおねだりしてくる。

「そんなツラしてもだめだ! そんなツラしてるから余計にだめだ!」

 穂波炎乃火は眉を精一杯つり上げてすごんだ。
 そうやって自分を鼓舞しないと、一紗のあまりのかわいらしさに、胸がときめき顔が笑み崩れ、この美少年を抱きしめて骨が砕けるまで可愛がってしまいそうになるのだ。
 実際炎乃火はそれで何度も、ペットに嫌われてしまっていた。親が等身大のぬいぐるみを買い与えてくれるようになって、被害に遭う動物はいなくなったが、今度は強烈なハグに縫い目が破れ中身が噴き出す凄惨な状況が何度か繰り返されることになった。我が娘の尋常ではない筋力に気がついた両親がスポーツを勧め、その世界で炎乃火がみるみる頭角を現してゆくことになったのだが――残念ながら親の期待に添うことはできず、ある事情でスポーツの世界と縁を切った炎乃火はこうして、校舎隅のがらんとした部室で、女の子と見まがうばかりの美少年と向かい合っているわけだが――。

「じゃあ、どうすれば、してくれるんですか?」
「何をやってもだめだ!」
「炎乃火さんを、気持ちよくしても?」
「そういう考えが気に入らねえんだよ! エッチに持ちこめば何でも言うこときかせられるって、思い上がったツラしてる! ちょっと上手だからって、偉そうにすんな!」
「あ、上手だって認めてくれてる。嬉しいな」
「う、うるせえ!」

 炎乃火は、その名の通り顔面を燃え上がらせた。

「それとこれとは話が別だ! 大体、その要求のんでも、お前が楽しいだけで、オレに何のメリットもねえじゃねえか!」
「僕を楽しませてくれるの、楽しくないんですか?」
「他のことならいい! でもなんだそれは! 何でオレがそんなこと!」
「いやあ、ほらみんなが噂してたもんで。放課後、暗くなったら現れる影猫ってやつ。それで思いついたんですけどね」
「そんな理由で、お前……」

 炎乃火の血液はもはや沸騰寸前だ。それが弾ける時、線の細い一紗は比喩ではなく文字通り宙を舞うことになるだろう。

「人を裸にして、四つん這いでニャーと鳴かそうってか!」

 しかし相手はしれっとしたままだった。
 むしろ炎乃火の激怒の形相を見て、嬉しそうに目尻をゆるめた。

「くっ……!」

 可愛い。問答無用で可愛いのだ、この神楽一紗というやつは。
 炎乃火は自分の顔面をかきむしりたい衝動にかられる。言うとおりにしてやりたい気分と、反発したい気分とがせめぎあっている。そのこと自体が面白くない。確かに自分はこいつが好きだ。可愛い。いつか歴代のぬいぐるみのように弾けさせてしまうかもしれない予感がこのところ強くなっている。それを本能的に察しているのかこいつも最近後ろから責めてくることが多く――ってそうじゃなく!

「だめなもんはだめだ!」
「どうしても?」
「どうしても!」

 そこでふと、炎乃火はいやな予感にかられる。

「そういやお前、前に何か変なの練習してたな……催眠術、だっけか」
「ええ。おぼえていたんですね」
「人の記憶力を何だと思ってやがる。うちは確かに親が医者で金持ちだけど、ちゃんと試験受かって入学してるんだぞ」
「最初から疑ってませんでしたよ」
「そうか? 何度か、どうしてこの人うちに入学できたんだろ、ってぇツラしてたことあるぞてめえ」
「気のせいじゃないですか。とりあえずリラックスしましょう」
「おっとその手にははまらねえ。催眠術かけて人をネコにしようってか? 誰がそんなことさせるかよ。大体催眠術なんかオレは信じてねーっての」
「そうみたいですね。そういえば炎乃火さん、さっきから僕の手の動き、視界に入れていましたよね?」
「は? そりゃ、向かい合ってんだから、当然だろ」
「ですよね。じゃあ指が鳴ると目が閉じます」
「は?」

 パチッ。
 一紗のしなやかな指が、鋭い音を立てた。
 途端に炎乃火のまぶたは閉じた。まばたきと同じように、意識されることもなく。
 そのまま、心地よい闇の中へ炎乃火は沈みこんでいく。豪奢な髪が揺れ首が傾き、組んでいた腕がだらりとぶら下がる。

「大好きな炎乃火さん。この声は心の深い部分に気持ちよく響きます。次に目を覚ました時、あなたは僕の言うとおりにしたくてたまらなくなります。僕の言うとおりにすると、とっても嬉しい。とっても幸せ。その後に僕が甘えてくると、そのままイッてしまうくらいにすごい幸せを感じることができますよ…………では目を覚まします。いま心に話しかけられたことは何もおぼえていません。指が鳴ると目が開きます」

 再び、スナップ音が鋭く鳴った。

「ん?」

 すぐに炎乃火の目は開き、大きく何度かまばたきしながら無意識のうちに姿勢を戻す。今の中断はまったく意識されていない。
 言葉による暗示ではなく、手や体の動きだけで相手を催眠誘導する、神楽一紗の『ひとき舞』――炎乃火はその術中に深くはまっている。もちろん自分ではまったく自覚なく。

「本当に、お願いします。見てみたいんです。炎乃火さんの可愛いところ」
「お前なあ……」

 拒む炎乃火の声音には、さっきまでの迫力はもうなかった。

「炎乃火さんが可愛いのは知ってますけど、もっと可愛い格好、可愛いポーズ、可愛い声と顔、見てみたい。そうすればもっと炎乃火さんのこと好きになります。お願いします」
「あのなあ……なんだよそれ、人の四つん這いポーズみたいなんて、ヘンタイじゃんかよ……」

 炎乃火は顔を赤らめ、もじもじする。
 さっきまでは同じことを言われても怒りしか湧いてこなかったのに、今は、甘い気持ちがふくらむ。こんなに望んでいるのなら、少しくらい見せてやってもいいんじゃないか。きっと嬉しそうにするだろう。喜んでくれるだろう……こいつが喜んでくれると、オレだって嬉しい……炎乃火の心中の天秤は、どんどん傾いてゆく。

「炎乃火さん」
「あーもう、わかった、わーったから!」

 炎乃火は捨て鉢に言うと、椅子から立ち上がった。

「……そんなに目ぇキラキラさせてんじゃねえよ、恥ずかしいだろうが」

 憎まれ口をききながら、制服に手をかける。
 もう、肉体関係は結んでいる。お互いの体のすべてを見て、見せて、触れあって、知り尽くしている。それでもやはり、恥ずかしいものは恥ずかしく、服をはだける炎乃火の胸は高鳴り、肌がじっとり汗に濡れる。

 上着を脱ぎ、スカートも下ろした。
 背丈は一紗より上で、アンダーはともかく胸囲そのものならこれも一紗に勝り、そして恐らく体重は一紗よりあり、そのくせウェストだけは男の一紗より細いだろう、見事なプロポーションである。

「…………♪」

 一紗が目を輝かせる。くそったれ、何でそんなに嬉しそうなんだ、もう何度も見てるじゃねえかと炎乃火は毒づくが、口に出すほど力強い意志にならなかった。
 そして、靴と靴下も脱いで、床に裸の膝をつく。

「こ……こうか……?」

 両手もついた、四つん這い。
 脚が長いので、尻の位置は高くなり、立っている一紗の位置からだと、尻から腰、背中への素晴らしい曲面が丸見えだ。

「そうです、そして、手をこうして、可愛らしく、『にゃーん♪』」
「ふっ、ふざけんな、なんでそこまで!」
「やってくれないと完成しないじゃないですか。炎乃火さんの可愛いとこ、満喫させてくださいよ」
「馬鹿野郎…………この落とし前、つけてもらうからな、おぼえてろよ……」

 ぶつぶつ言いながらも、炎乃火は言われた通りに片手を、指を丸めて持ち上げ、それっぽいポーズを取った。

「自然な笑顔ができますよ。はい、にゃーん♪」
「にゃ~~~ん♪」

 自分でも信じられないほどに、媚びきった笑みと上ずった可愛い声が出た。その一瞬だけは、なぜか炎乃火は心の底から可愛らしいネコとして振る舞うことができていた。
 一紗の目が輝く。最高の喜びを得た顔。
 それを確認してから、炎乃火は耳まで真っ赤になった。

「くっ、くうっ……!」
「最高です、炎乃火さん」

 一紗がかがみこんで、なだめるようにその肩に手を置いた。

「……本当に……最高です、あなたは……」

 一紗の声音に、ぞっとする気配が混じった。
 彼が欲情したのを、炎乃火は肌で感じ取る。
 炎乃火もまた、鳥肌を立て、股間にぞわっと来る感覚をおぼえた。
 一紗がかがんでいても、やはり炎乃火は、いつも見下ろす相手を見上げるかたちで――。
 見下ろす視線に、強い意志が――強く淫らな意志がこめられている。
 触れられる手からも熱が入りこんでくる。
 される。これから、いやらしいこと、気持ちいいこと、自分がこれまで思っていた自分と違うものにされ、乱れ、泣き叫び、完全に開ききった無防備な状態にされる行為が始まる。

「ま、待て……待てよ……」
「何を待つんですか、ホノカ?」

 一紗のものいいは、もう完全に、彼女を自分の所有物、ペットとみなした上でのものだった。
 それに腹立たしさをおぼえつつ、両脚の間に狂おしいほどの熱が芽生え、はっきりとその部分が彼を求め始めた。

 ――しかし、その時。

「あっ……!」

 押し殺した、強い声が一紗の口から漏れた。
 その手が冷たくなり、視線が炎乃火から離れる。

「どうし――」「シッ」

 聞いたことのない迫力をこめて、一紗は炎乃火を遮る。
 そして、指を立てて黙るように――ではなく、炎乃火の目の前で、手を左右に動かした。
 その動きをいぶかしむ思う間もなく、一紗が強く言ってくる。

「動かないで」
 押し殺した声で、耳に流しこまれた。
「猫です。本物が、出ました」
「な……!?」

 ――影猫。
 クラスメートとまともな交流のない炎乃火でも、ちらっと耳に入れてはいた。夕暮れ時に影の中から現れ、見てしまった者を連れ去ってしまうという巨大な獣。
 それが、この夕暮れの部室に、出現したというのか。
 動くなと言われたので、炎乃火は振り向くこともできない。
 一紗の様子から、並々ならぬ存在だとわかる。恐怖が芽生える。背後、自分の尻の向こうにいる相手の姿を肌で感じる。影から出てくる、闇でできた、巨大な猫。口は耳まで裂け、目は赤く、残忍な光を宿している。炎乃火の体はこわばり、自分が限りなく小さくなる。目の前の相手にすがりつくことしか考えられなくなる。

「ひ……!」
「大丈夫、動かないでいれば――炎乃火さんのおま○こに、入りこんでくるだけですから」
「え……?」
 理解しかねる言葉だが、一紗の言うことなら、その通りなのだった。
「ほら、来た……動かないで! 熱くなる、すごく気持ちよくなるけど、動いちゃいけない……動いたら食われてしまうから!」
「ひっ!」

 恐怖に支配され、炎乃火の全身が硬直し――その股間に、後ろから、異物が侵入してきた。
 まだパンツははいたままなのに、と思ったが、相手は影であり妖怪なのだから不思議はない。それよりもその感覚、途方もない――快感!

「ふああああああっ!?」

 一紗に肩をつかまれたまま、炎乃火は快美の悲鳴をあげた。好きな相手が目の前にいるのに、どうすることもできなかった。彼が入ってくる時よりもさらに熱く大きな快感だった。

「おおお! おああああ! あひゃああああ!」

 相手が人間ではない以上、快感も人間のそれではなかった。一瞬で炎乃火は達して、さらにイキ、イッて、絶え間なくオーガズムが続く状態に陥った。理性は蒸発し快感だけになって、目の焦点を失ったまま、股間をぐしょ濡れにしつつ炎乃火は自分から激しく腰を揺り動かした。

「炎乃火さん、あなたは猫に支配されてしまった! あなたの中に、あなたじゃない猫が入りこんで、あなたを完全に支配した!」

 声が脳裡に響く。意味は理解できない、だがそうなったことだけはわかる。経験したことのない快感の中で、炎乃火は影猫となった。闇にひそみ、女の子を襲う怪物に。

「……にゃぁ」

 低く濁った声で、炎乃火はうめいた。
 体に食いこむ布きれが邪魔だった。獣にこんなものは必要ない。炎乃火、いや『影猫』は自分でそれを引きむしる。乳房があらわになり濡れた股間が丸出しになると、爽快感に自然と背が伸びる。

「な~~~~ご」

 さらに低くうめくと――きらんと、『影猫』の目が光った。
 目の前に、獲物がいる。
 女の子ではない。だが女の子と見まがうような美貌と、細くうまそうな肢体の持ち主。ならば女の子と同じだ。

「よし、うまくいった。変わり種もたまには面白いよね。じゃあいいかい、影猫さん。この廊下を出た先に、可愛い女の子がいるから、あなたは彼女を――え、え!?」

 何か言おうとした、ニヤニヤしている美少年を、『影猫』は容赦なく押し倒した。
 慌てる口を手の平でふさぐ。ああ、美味そうだ。押し倒しただけでよだれが湧きま○こが濡れる。食いつき、舌を捕らえて舐め回した。

「んーーー!」

 もがき、悶える様が実にいい。
 体をまさぐり、服を破き、凌辱の限りを尽くす。口をふさいだまま首筋に吸いつき、肩に噛みつき、素肌に体を重ね、突き出ている余分な突起を自分の中に入れる。途方もなく気持ちいい。

「ああ……!」

 そうだ、好きだ、この生き物、こいつが、大好きだ!
『影猫』は快感と情熱のありったけをこめて『獲物』に絡みついた。

「さ、催眠が解け――ぐぎゃっ!」

 変な声を漏らして、獲物が動かなくなった。
 その体を炎乃火はさらに抱きしめ、愛し続けた。かつて大好きなぬいぐるみをそうしたように。



 ――神楽一紗入院というニュースが、その夜から翌日にかけて、八曜学園を駆け巡った。

「大丈夫か、暗い中一人でいちゃいけねえよ、お前細っこいし弱っちいんだからよ。マジック研の先輩も心配してたぜ。退院したら、これからはずっとオレがついててやるからよ、な?」

 見舞いに来た穂波炎乃火は、涙を浮かべつつ気丈に言葉を重ね、心からの笑みを作ってみせた。
 一紗の表情は、包帯に隠されて見えなかった。


「催眠演舞」未公開CGチラ見せ!第7回目

いよいよ明日発売を迎えます「催眠演舞」。
ブログでのイベントCG公開も、いよいよ明日が最終回。
そんな本日の1枚はこちら!!

0926.jpg

催眠状態の香具耶のオナニーシーン!
水着姿で横たわり、胸や股間に手を這わせ…
その表所は恍惚とし、その快楽に身を委ねている感じもし…

このCGが使用されるシーンがどんな展開になっているか、是非明日発売の製品版でご覧ください!
お楽しみに!

催眠演舞、発売まであと1日!

 1日前のカウントダウン絵です!

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=38746037


 発売1日前のカウントダウンボイスは、以下からダウンロードしてください。
 全部、同じファイルとなりますので、ダウンロードしやすいところからお願いいたします。


http://p.tl/NZvo

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http://p.tl/6rJv

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 1日前は、香具耶になります!

 またSSは鋭意執筆中ですので、しばらくお待ちください!!

催眠演舞、発売まであと2日!


 2日前のカウントダウン絵です!

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=38732182


 発売2日前のカウントダウンボイスは、以下からダウンロードしてください。
 全部、同じファイルとなりますので、ダウンロードしやすいところからお願いいたします。


http://p.tl/MWvC

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 2日前は、炎乃火になります!


催眠演舞 カウントダウン3日前SS

 お待たせしました、カウントダウン3日前SSです!



「次に僕がハイッて言うと、完全に目が覚め、あなたはいつものあなたに戻りますよ……ハイッ」

「…………」

 青羽明日香は、閉じていた目を開いた。

「また……やったのね」

 目の前にいる神楽一紗をにらむ。
 明日香は、制服の上着をはだけブラジャーを上にずらして、乳房を完全に露出させられていた。

「やったというか、やってもらったというか」

 悪びれもせず一紗は笑い、明日香は顔から火が出る思いで、一紗に背を向け服を直した。
 記憶がしっかり残っている。ついさっきまで、明日香はおっぱいを出すのが制服の正しい着方と思いこんで、なぜ学校のみんなが誰も彼もおっぱいを隠すという校則違反を平気でやっているのか、一紗に愚痴っていたのである。
 もちろん、一紗も校則違反をしていたので、明日香自身がその服の前をはだけさせた。その上で胸と胸を合わせ、乳首同士をこすり合わせながら、額がくっつくほどの至近距離で会話を続けた。きちんと人と向き合って話すのだからそうするべきだと、明日香の方から一紗に説教しつつ。
 催眠が解かれた今、本来の価値観で自分の行動を思い返すと、明日香は目の前の一紗の首を絞めたくて仕方がなくなった。このところ思いもよらない自分の一面を新しく発見してばかりである。それもすべて一紗のせい。

「どこまで、人を馬鹿にすれば気がすむの」

 恨みがましく明日香は言った。明日香は一紗に催眠術をかけられ、何度も何度もこんな風にもてあそばれている。昔からの知り合いで、憎からず思っていた相手でもあったが、こんな行為を受け入れるのは明日香のプライドが許さなかった。
 しかし、怒る声に力がないのは、まだじんじんと体が甘くしびれているからである。
「正しい作法」により乳首を擦りつけ顔と顔をくっつけ、自然とお互いの唇をすりつけ舐めあい舌と舌とを絡み合わせているうちに、明日香は途方もない快感に襲われ、頭が真っ白になってしまったのだった。
 もちろん、それだって催眠術のせいだというのはわかっている。わかってはいるが、快感は快感で――それも、途方もない快感で、自分で慰めてもとても及ばない、体の芯からとろけてしまう深く大きなものなのだ。
 明日香は、好き放題に自分の体や心をもてあそばれることを嫌悪しているのだが、その快感にあらがうことがどうしてもできず――結果として、一紗の喜ぶことばかりしてしまっている。忌々しいが、どうすることもできないまま、明日香は一紗のおもちゃにされる日々を過ごしている。

「帰りましょうか」

 事が終わると、一紗は何事もなかったように振る舞う。
 その表情、態度の端々に、自分のことを『あすかねーたん』『あすねーちゃん』『明日姉』と慕っていた幼い頃の一紗がかいま見えて、明日香は彼を憎みきることもできないのだった。

「さすがに暗くなってきましたね」
「……そうね」

 明日香と一紗、男女が並んで歩いていても、奇異の目を向ける者はいない。むしろ向けられるのはあこがれの視線だ。誰もがうらやむ美男美女のカップル。絵になる一対。家柄も見た目も、何から何までぴったりの、高嶺の花すぎる同士の組み合わせ。
 みんな、だまされちゃだめ! 明日香はそう言いたい衝動に、もう何ヶ月もさいなまれている。こいつは可愛い顔をして、催眠術を使って人を好き放題にもてあそぶいやらしい人間なのよ!
 ……でも、そう主張したところで、誰が信じてくれるだろう?
 自分でも、経験していなかったら信じないだろう。
 神楽一紗は、その気になればどんな女子でも落とせるだろう美少年だ。その彼が、催眠術を使う必要がどこにある? 大抵の人間はそう考える。
 だが一紗のおもちゃにされている明日香にはわかる。一紗にとっては、セックスが最終目的ではないのだ。催眠術も、女の子を言いなりにして足を開かせるために使うのではなく、それでしかできない奇抜なことを楽しむために使う。
 明日香の体が目当てで、ひたすら両脚の間に入りこみ、夢中になって動いて熱いものを放つ――それだけが目的であってくれたら、どれほど楽であったことか!
 ……初めてを奪われる前には考えもしなかったことを真剣に考えている自分に、明日香はため息をついた。セックスには年頃なりに興味があったことは事実だけど、まさか、男の子を受け入れるのがただの始まり、入り口にすぎなかったなんて。

「ところで、明日香さん」
「な、何よ!?」

 明日香はびくっとし、身構える。これまでの経験上当然の反応。

「影猫って、知ってます?」
「かげねこ?」

 聞いたことはあった。クラスの女子が噂していたような。

「あれ、あなたじゃないの?」

 暗くなってから出会う。目を見たら戻ってこられない。さらわれるのは女の子だけ。
 まさに、明日香の知る、催眠術を使って相手をもてあそぶ一紗の所行そのものだ。

「いや、知らないよ」
「どうだか」
「でも確かに、催眠術的な感じがするね」
「やっぱりあなたでしょ」
「もしそうでも、そうでなくても――きらめく瞳を見たら逆らえなくなって、さらわれてしまうっていうなら、催眠術にかかりやすい明日姉は、危ないね」
「誰のせいだと……!」
「っ!?」

 一紗が、変な顔をして沈黙した。

「どうしたの」
「もし僕のせいだったら…………あれは、何だろう?」
「え?」

 一紗は、明日香を見ていなかった。
 その視線が、廊下の先に向いている。異様な緊迫感がその顔つきに満ちている。
 明日香は息をのんで、同じ方を見た。
 夕暮れ時、あらゆるものの影が長く伸びていて、普段とまったく違う廊下。

「ほら、見えるよ……見える。猫が、来る」
「……!?」

 一紗に断言されると、明日香の目にも、見えてきた。 
 廊下の彼方から近づいてくる、影――猫の姿をした、長い影。

「ひっ!?」
「あれは、女の子だけをさらう。だから僕には何もできない。僕はここにいない」

 言われると、一紗の姿が明日香の意識から消えた。
 迫ってくる影の猫と、自分だけが、対峙する。
 しかし、どうすればいいのか。
 近づいてきた黒い影の中に、ふたつの光がきらめく。瞳だ。明日香はそれを見てしまった。まばゆくきらめく、美しい光。
 自分は催眠術にかかりやすい。では、これを見てしまったら……。

「い…………いや…………!」

 操られ、さらわれ、戻ってこない。
 自分がそうなるのを、明日香は容易に想像できる。だからこそ恐怖にとらわれる。

(いやなら、防ぐ姿勢を取らないと! 猫からの防御姿勢だ、服を脱いで両脚をかかえてお尻とおま○こを相手に見せるんだ!)

 恐慌状態に陥っていた明日香には、それが誰の声なのかも、言われていることがおかしいということも、気にすることはできなかった。
 大急ぎで、明日香は廊下で制服を脱ぎ、清楚な下着姿をさらす。
 両脚をそろえて、腕で強くかかえこみ、むちむちしたふとももを相手に丸見えにした。

「はぁ、はぁ、こ、これで……!」

(そう、その姿勢をとっていれば、相手は――おま○こしか気にしなくなる!)

「ええっ!?」

 し、しかし――心を持って行かれ、体全部を失うよりはましではないか?

(ほら、猫が来た……黒い影が、見せつけているおま○こに顔を近づけてきて……)

「ひ……ひっ!?」

 明日香は獣の体温を感じた。股間に迫る湿った鼻先を感じた。
 そうなるともう、この姿勢がおかしいとか何とか、それどころではなくなってしまう。
 明日香の息は詰まり、全身が恐怖にこわばった。

(連れ去られた女の子が戻ってこない理由――あなたには、わかっているはずだよ)
「理由……?」
(とっても気持ちいいからだね。信じられないほどに、いい。経験したことがない快感をくれる。だから逆らえないし、だから戻ってこないんだ……だから)

 ぞわっ、と明日香の全身に鳥肌が立った。
 怖気ではなく――快感の。
 そう……途切れた言葉の先が、明日香にはわかっていた。
『だから……あなたも、気持ちよくなる……』だ。

「あ……!?」

(ほら、猫が、あなたに入りこんでくる……影だから、下着の中にも、平気で……そしてそれは、とても気持ちいい……人間ではできないありえない快感が来るよ……ほらっ!)

「ふああああっ!?」

 息か、舌か、あるいは肉球ででも触れられたのか、明日香の股間に未経験の熱い感覚が広がった。
 腰が溶けた。一紗の指で、ペニスで、あるいは唇や舌でいじられる、そのどれとも違っていた。未知の刺激、未知の快感。

(すごく嬉しくなってしまう。いけないのに。だめだと思えば思うほど、気持ちよくなる)

「はああ、ああ、ああああっ!」

 明日香の口からはもう、快美の悲鳴しか出ない。

「初めてっ、こんなの、初めてぇぇ!」

 瞬時に理性は崩壊し、明日香は快楽に溺れた。
『初めて』ということの、なんという甘美な魅惑。一紗には毎日のようにもてあそばれ、そのペニスも指も知り尽くした。しかしこれは未経験だ、何がどうなるかわからない、どれほど気持ちよくなるかわからない。
 人間ではない相手が、ついに明日香の中に入りこんでくる。
 背徳感、危機感、その裏返しの興奮、好奇心、期待――快感!

「あお、おぉ、おおおお……!」

 半ば白目をむいて、明日香はよがり狂った。
 両脚をかかえこむ腕には異様な力がこもり、股間は興奮にふくらんでこれ以上なく明確な縦スジを浮き上がらせる。
 そこが強くひくつき、熱いしぶきがはじけ飛ぶ。

(そう、猫が、あなたの中を往復する!)

 面妖きわまりないそのイメージが、逆に、明日香には激烈に作用した。
 明日香の知らない世界の入り口がそこに開いている。初めての経験。未知の経験。未知の世界、茶道の家の娘である明日香には許されない、日常から離れた、逸脱の道。

「はあああっ!」

 こみあげるままに明日香は叫び、新しい汁をまき散らした。
 猫に犯される、猫が入りこんでくる、猫にされる、猫に支配される、影猫に自分のすべてを持っていかれてしまう!

「うあっ、あっ……あああああっ!」

 ――大量の、本来なら便器に対して放つべき不浄汁を、廊下に大量にまき散らして、明日香は最高の感覚に達し……。
 そのまま、何もわからなくなった。





「明日香さん、どうしたの?」
「え…………あ、いえ…………」
 明日香は目をしばたたいた。何も変なことは起きていない。一紗にもてあそばれた後、二人で下校してきて、今は校舎の外、普段使う駅へと歩いている途中。

「あ…………ほら、あれ」
 一紗がうながす方を、明日香は見た。
 子猫が、人慣れしている風に、間近で首をあげて、自分たちを見つめている。

「可愛いわね…………おいでおいで」

 手招きしながら、明日香の目がうつろになり――。

「…………おいで…………」

 しゃがみこんだ両脚が、限界まで大きく開かれた……。

「催眠演舞」未公開CGチラ見せ!第5回目

いよいよ今週発売を迎えます「催眠演舞」。
今日からは連続で公開していこうと思います!
本日の1枚はこちら!!

0925.jpg

催眠状態の炎乃火によりパイズリシーン!
男勝りな性格ですが、その体つきはだれよりも女性っぽい彼女の、放漫な胸に包まれ…

このCGが使用されるシーンがどんな展開になっているか、是非製品版でご覧ください!
お楽しみに!

催眠演舞、発売まであと3日!

催眠演舞、発売まであと3日です!

 原画を担当しております、さよりさんがカウントダウン絵を描いてくださいました!
 以下のアドレスの、pixivからご覧下さい!

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=38713389


 発売3日前のカウントダウンボイスは、以下からダウンロードしてください。
 全部、同じファイルとなりますので、ダウンロードしやすいところからお願いいたします。

http://p.tl/ZslQ

http://p.tl/aOWF

http://p.tl/t7uf

http://p.tl/eFhC

http://p.tl/fXk0

 3日前は、明日香になります!

催眠演舞 カウントダウン4日前SS

先日公開できませんでした、カウントダウン4日前SSを公開いたします!

「へえ。ほお。ふうん」

 その話を富川彩雲が耳にした時、真っ先に出たのは、優しい笑顔を形作った上での、これ以上ない嘲弄の声だった。

「影猫、ねえ」
「そうなんですよ! 怖いんです! とんでもなく怖くておっかなくて恐ろしくて脅威なんです!」
「顔が近い」

 勢いこんで迫る七星苗の顔を、彩雲は両手ではさんで横へねじ向けた。
 ぐぎっと変な音がしたが気にしない。何しろ相手は苗だから。

「あ゛~、ほんと、今みんなが一番ホットでホラーな話題なんですよ!」
 案の定、首が変な方にねじれても何も変わらず、自分で元に戻して、それまで通り苗は続けた。
「相変わらず独特の言語感覚よねえ。言いたいことはわかるけど」
「わかってくれましたか!」
「あのねえ」
 さすがに根負けして、彩雲は真面目に返答する。
「ええと、暗くなってから一人でいると出会ってしまう、その目を見たら引きこまれてしまって二度と帰ってこない、だったっけ」
「そうです! 怖いでしょー、怖いですよね、こわっこわっ、こわこわ、こわっ」
「なにその踊り」
「怖さを追い払うための踊りです!」
「ああ、原始的民族舞踊って、あんたみたいなのが始めたのかもしれないわね」
 もちろん、そんな皮肉の通じる苗ではない。
「じゃあ訊くけど、出会ったら帰ってこられないのなら、誰がその話を伝えたわけ?」
「え?」
「誰かが遭遇して、無事に帰ってきたのでないと、その話は広まらないわよね。出会った人がみんないなくなるのなら、行方不明者が出たっていうだけで理由なんかわからないんだから」
「むむむ」
「何がむむむよ、こんなの初歩の初歩じゃないの」
「先輩にはロマンがありません!」
「さっきホラーって言ってたのはどこの誰? 怖さをなくしてあげたってのに、お礼のひとつもないわけ?」
「仕事を思い出したので失礼しますっ!」

『お礼』を言いつけられる気配を察して、即座に苗は保健室を飛び出していった。
「まったく、逃げ足だけは速い……」
 本当に、影のよう。言いかけて彩雲は口をつぐんだ。苗が言ったことに影響されるなんて、恥辱のきわみもいいところだ。

「それにしても…………影猫、ねえ」
 思春期にはよくある妄想だ。今の時代はそれか、と彩雲は苦笑した。同じレベルで信じこんでいる苗には嘲笑。
 夕暮れ時、その日の授業を終え体が疲れているところへ、周囲が暗くなってきて思考力も衰えたタイミングで、何らかの妄想を現実と思いこんで、噂の元が生まれる。それを似たような思考回路を持つ子たちが信じこみ増幅させることによって、学校の怪談あるいは都市伝説の完成だ。
「ま、そういうのが楽しい年頃だからね、あれこれ言っても仕方ないし……」
 彩雲は帰り支度を始めた。
 日がかげって、もうじき最終下校時刻。今日はもう何も起こらないだろう。
 生徒が怪我をして運びこまれてくるたびに、完全な不可抗力でない限り言葉の限りを尽くして顧問や指導者の管理責任を問い本人の不注意や無茶を優雅に罵倒しまくっていたから、今ではよほどの重大事故でない限り、保健室にやってくる生徒はいない。もっとも、ここを利用する生徒が少なければ少ないほどいいのだからと、彩雲は閑古鳥の鳴く保健室の現状をむしろ喜んでいた。

「……あら?」

 ふと、気配を感じた。
 人か――いや、人ではないような、変な……。

「…………」

 一瞬心臓が強く打ったが、彩雲はすぐ冷静に考える。ドアが開いた形跡はない。したがってこの部屋に自分以外の人間はいない。
 ――そのはずだ。

 なのに、誰かがいる気がしてならない。
 いや、『何か』だ。人ではない、何か。

 影猫。

「そういうものを信じるほど幼かったのかしら、私」
 自分で自分を、彩雲は罵倒した。

(でももし、人を捕らえて連れ去ってしまう恐ろしい存在が、本当にいるとしたら?)

「いるのなら……」

 心に浮かんだ問いに、彩雲は声を出して返事した。

「まずは、その姿の確認ね。相手がどういう姿形なのかがわからないというのが一番恐怖を誘うのだから。相手の情報がわかれば対処方法も考えることができるのだし」

(そのとおりです。さすが『私』。あなたは自分を誇っていいです)

 ふふん、もちろんじゃない。彩雲は心の声の言うままに胸を張った。
 そういえば同じ姉妹なのにどうして妹はああも貧乳なのだろう。自分のブラを胸にあててため息をついている姿を見てしまったことがあるが、さすがにそれはからかえず、見たこと自体を秘密にしている。もちろん本気でケンカする時には遠慮なく武器として使うつもりではいるけれど。

(胸、といえば……魅力のみなもとですね。その胸を有効に使うことを、あなたは思いつきます)

「そうだわ」
 彩雲はひらめいて、声を出した。
 影猫とやらが、女の子を狙うというのなら、つまりはオスであり、人間の女性に対して魅力をおぼえる感性を持ち合わせているということ。
 ならば、もし今この室内にそれがひそんでいるのなら――女性の魅力を発揮すれば、罠のエサに引かれて隠れ場所から出てくる間抜けなネズミのように、その姿をあらわすに違いなかった。
「そうよ、それなら……」
 彩雲はひとつ息を吸って、気合いを入れた。

「…………ああ、暑い…………」

 まず、白衣を脱ぐ。
 椅子に体をあずけ、実はかなり短いスカートから伸びる脚を、正面にいるだろう何かに見せつけるように組んだ。

「ふぅ……」

 悩ましい吐息をついて、その脚を戻し、だらしなく開く。
 短いスカートの裾がぎりぎり隠しているので下着は見えないが、ちょっと視点を下に移してのぞきこめば、間違いなく――。

「はぁ」

 また吐息をつき、両脚をぴったり閉じる。
 見ている男がいれば、のぞきこもうとした瞬間にそうされて、歯がみしたことだろう。

「さて……誰もいないし……ちょっとだけ……ね」

 いかにも、文字通りの『秘め事』だという気配を濃厚ににじませて、彩雲は上着の裾に手をかけた。
 大胆に前をはだけ――ブラジャー姿になる。
 胸の谷間がくっきりした、すばらしい姿態だ。男ならそこに目をやらずにはいられない。

「はぁ…………すっきりする……もっと……」

 彩雲はうっとりまぶたを垂れ下げ、腰を浮かせて、スカートも脱いでしまった。

 十代では到底及ばない、最高に熟した大人の女性の、充実した腰つき、ふとももの肉づき、ショーツの食いこむ股間のライン。
 見ているのがオスであれば、誘い出され、食いつこうとするのは間違いない最高のものがそこにあらわれた。

(これで、足りるでしょうか?)

 心の中に響いたその声に、彩雲は強く反発した。
 なによ、これでも足りないっていうのね!?
 彩雲自身が、他人の自意識を刺激する物言いを得意とするだけに、彩雲もまた他人のその手の発言には敏感だ。

 彩雲は、反発心の促すままに、背中に手をやり、ブラジャーのホックを外した。
 カップがずれて乳房が重力に引かれた瞬間に、何かおかしいという思いがよぎったものの、それ以上に強い爽快感にすべて押し流された。
 肉体的に解放されたばかりでなく、精神的にも、やるべきことをやり終えたという満足感が生まれる。

「ああ…………」

 影猫でもオスでも何でも、見るなら見ろ、むしろ見てほしいという熱い欲望が湧き起こる。
 乳首がしこり勃ち、突き出して、誰かが触れるのを待ち望む体勢に。
 そしてまた、両脚の間にも、熱がこもり、ふくらんで、どうしようもなくなった。

「はぁ、はぁ、はぁ…………はぁ…………んっ!」

 息が乱れ、胸は弾み、違和感は相変わらずあるものの、何がおかしいのかはまったくわからないまま、彩雲は腰を浮かせた。

 その豊かな腰から、体を覆う最後の一枚を取り去り――ふとももを大きく開く。

 たっぷり肉のついた、透けるように白い太ももの間に、色濃い陰唇と、その内側の鮮やかな色合いがのぞく。

「にゃ~~~♪」

 ついに、誘い出されて、『影猫』が姿を現した。
 やった! 彩雲は勝利感に酔いしれる。
 その『影猫』が、七星苗の姿をしていることも、その苗の表情が普段とまったく違って目はうつろで体に一糸たりともまとっていないことも、全身を包む恍惚感の前ではどうでもいいことだった。

「にゃっ、にゃ、ちゅっ」

『猫』が彩雲の股間に顔を埋め、口づけする。

「はぁんっ!」

 強烈な快感が駆け抜け、彩雲はあごをあげて悶えた。
 当然だ、自分は噂に勝ち、『影猫』の幻影にも勝ったのだから。
 彩雲の体も心も開ききって、苗の姿をした猫がもたらす快感が、脳髄に直接突き刺さってくる。
 ざらつく舌が、クリトリスを舐めている。一心不乱に、強く、激しく。

「あぁ、ああ、あ、あ、あ、あ、あっ!」

 声が吹き出て、体はこわばり、愛液がみるみるあふれてくる。
 強烈な刺激が立て続けにこみあげ、突き上げ、まんこはひくつき、愛液をにじませ、本気汁を垂れ流し……。

(こんなに気持ちいいなら…………いいよね?)

「んっ、ん、ん、あ、あ……!」

 心の声に、彩雲は、意味のある言葉を紡げないままうなずいた。
 いい。
(あなたは、影猫のものになる)
「なるっ! なりますっ!」
 快感が導くままに、彩雲は心から叫んでいた。
 連れ去られてもかまわない。いやむしろ連れ去ってほしい。こんなに気持ちいいのなら。生きる意味そのものを満たしてくれる、この快感をずっと得られるのなら。

(まあ、結局はそういうことで、被験者が望む状況になるように導くことしかできないのが催眠というものなんだよね)
(なるほどね)
(先生も、自分が受け入れられるものだから、この気持ちよさを受け入れている。そうでなかったら拒絶しているよ)
(万能に見えて、そうじゃないのね)
(そう見せかけるように手を尽くしているからね)
(その尽くされた手で、私も落とされたということ?)
(嫉妬?)
(先生、きれいだもの。あんたのち○ぽだって、ほらこんなに)
(わ、こら、やめてくれよ、術が乱れる)

 声がいくつかしているけれども、快感に酔い、ひたりきっている彩雲にはまったく理解できない。

(では、あなたはこれから、イッてしまいます……5つ数えるたびに、あなたはイッてしまうんです)

 数がかぞえられ、彩雲の性感は無慈悲に、こらえようもなく高まった。

「ひあああああ!」

 叫ぶ耳に、さらなるカウントが告げられ、体が再び絶頂へと駆け上がる。

「3……4…………5!」

 途中から、快感を告げる声が、苗のものに変わったような気もするが、考えることができない。
 尻が跳ね上がり、股間がひくつき、愛液が噴き出し、小便すら漏らして、彩雲は途切れることのない快感に踊り狂い続けた……。

催眠演舞、発売まであと4日!

 催眠演舞、発売まであと4日です!

 原画を担当しております、さよりさんがカウントダウン絵を描いてくださいました!
 以下のアドレスの、pixivからどうぞ。

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=38686103


 発売4日前のカウントダウンボイスは、以下からダウンロードしてください。
 全部、同じファイルとなりますので、ダウンロードしやすいところからお願いいたします。


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http://p.tl/ggBC

http://p.tl/HBqE

http://p.tl/5rpW

http://p.tl/OZFi


 4日前は、美乃莉になります!


催眠演舞 カウントダウン5日前SS

 おくとぱすさんに書いていただきました!

「えー、テンちゃん、知らないのー!?」

 八曜学園の教師、七星苗を取り巻く女の子たちから、一斉に驚きの声が上がった。
 昼休みの校庭である。
 気さくで親しみやすい苗は、教え子たちに慕われており、昼食時にはいつも彼女を取り巻く輪ができていた。なおこの表現はすべて苗の主観によるものである。「テンちゃん見てるとさ、色々悩んでたことがどうでもよくなるんだよねー、こういう人でもどうにかなるんだ、人生なんてちょろいちょろいって」という声を彼女が耳にしたことがあるかどうかは定かではない。

「知らないって、なにー?」

 発言者と年齢差をまるで感じさせない口調で、苗は訊ね返した。
 その口の端に、ご飯粒がはりついている。
 料理能力が壊滅的な上に、量さえあればそれでよし、味覚および食の内容を追究する意欲が極端に乏しく、弁当箱ぎっしりの白飯に体にいいからとすりゴマを大量に振りかけ醤油をかけただけという昼食を摂っているところを教え子たちに見られ、あまりの情けなさに「哀れなテンちゃんに食べ物を恵んであげる会」が即座に結成されたことも知らず、次から次へとみんながおかずを分けてくれることを今時の子は料理が好きなんだなあということでいい時代だありがたいなあ嬉しいなあこれからもがんばらなくちゃなあと教師であることの喜びに浸りきっている、それが七星苗という女性教師である。

「夜の校舎に、猫が出るって話」
「ねこ? ニャーの、猫?」

 およそ人にものを教える立場の人間とは思えない、外国語に訳するのがきわめて困難な言い回しで、苗はさらに訊ねた。

「そう、その猫」
「猫が、校舎に? 夜に?」
「そそそ」
「野良が入りこんでるの? それともどこかの飼い猫?」
「それがさー」
 女子たちが口々に、八曜学園にこのところ広まっているある噂について、苗に教えてくれた。

      ※

「……うう……聞くんじゃなかった……」

 弱音を吐きながら、苗は暗い廊下を一人で歩いていた。
 窓の外は真っ暗だ。完全下校の時間が過ぎ、居残っている者がいないかどうか確認して回っているのである。
『影猫』。それが、噂に出てくる猫の名だ。
 暗くなった校舎の中で、一人でいる時、ふと振り返ると、自分の影が猫の姿になっている。黒く大きなその猫の、エメラルドグリーン、もしくはサファイアブルーという話もあるが、とにかく宝石のようにきれいな目を見てしまうと、魅入られて、そのまま影の世界へ連れていかれ、二度と戻ってこられないのだとか。

「そういうのいやなんだよなあ……人間なら、関節きめるなり目つぶしなり金的蹴りなりでどうにかなるのに……でも、おばけが怖いなんて人に知られるわけにもいかないし……」

 同僚教師たちにも教え子たちにも知られていることを、まだ隠しおおせていると信じて疑わない、それが七星苗である。

「っ!?」

 背後に気配を感じて、苗は俊敏に振り向いた。野生動物さながらの勘の良さである。
 そこには何もなく、誰もいなかった。
 しかし――苗はうめき、身震いした。
 全身を、いやな汗が濡らした。
 今歩いてきたばかりの、誰もいない、暗い廊下。
 ここは、この校舎のこの廊下は――こんなに長かっただろうか?

 喉が鳴る。体がこわばる。
 どこまでも続き、一点に収束して消えてゆく、はてしなく続く廊下。
 そこに、自分の影が伸びている。
 廊下と同じく、はてしなく長く長く、信じられないほど長く伸びてゆく真っ黒な影。
 その影が、動いた。自分の動作とはまったく別に。
 はるか彼方、消失点の向こう側から、自分の影が持ち上がり、迫ってくる。
 それは、床に腕をついた人間…………いや、猫に見えた。

「ひっ!?」

 苗の耳に、噂話がこだまする。連れ去られてしまう。猫の目を見てはいけない。宝石のようにきらめく目。影の猫の、目。
 ……キラッと、トパーズのような、黄色の光が輝いた。
 苗が一番好きな色。

「!!」

 反射的に苗は抵抗した。肉体的にではなく、心理的に。
 猫に魅了され、連れ去られるなんていや。
 自分は人間だ。猫なんかに負けるわけにはいかない。
(本当に?)
 当たり前。自分は人間なのだから。
(あなたは、猫じゃないの?)
 人間だよ!
 誰と会話しているのかわからないが、苗は強く返事する。
(猫と何が違うの? 猫も相手を攻撃するし温かいし血が流れているし、頭だっていいよ)
 違うもん、私は人間だもん!
(そうだね、人間は猫と違って、相手を愛するっていうことができるもんね)
 そう、その通り!
(じゃあ、証明してみよう。あなたは、目の前の相手を愛することができる。人間だから、あなたは相手を愛している)
 愛!
 その言葉が苗の心を満たした。
 美しく、暖かく、人間らしさそのものの言葉。
(あなたは人間だから、心から相手を愛する)
 そう、私は人間だから、相手を愛するの!
 大好き!
 苗は、満面の笑みを浮かべて両手を広げた。

 影が、とまどったように動きを止めた。
 そこに苗は、自分から抱きついていった。
 腕の中の感触は、細くて熱くて、気持ちいい。
 でも、自分の愛を伝えるには――服が邪魔だ。

「えいっ!」

 恥ずかしかった。ドキドキして、顔が熱くなる。でもそうと決めたからには突き進むのみ。七星苗は度胸で生きている。度胸だけとも言う。
 上を脱いで、豊かな、豊かすぎるおっぱいを支えるブラジャーを丸出しにした。
 下だって急いで脱いでみせる。筋肉質なふとももに、影が見入っているのがはっきりわかって、苗はさらに喜びに包まれた。
(相手を積極的に愛しよう。それは動物と違う、人間だけに許された高度な行為なんだから)
 そう、積極的に、どんどん行こう! 恥ずかしいっていうのも人間だからこそ! だからもっと恥ずかしくなっても大丈夫!
 苗は面白くなってきて、やはり恥ずかしいものは恥ずかしいけれど、影にキスして、おっぱいを思いっきり押しつけた。
 唇を重ね、舌を動かすと、熱くぬめるものが自分の舌にもからみついてきて、たちまち苗の体は甘く痺れ、まぶたがとろんと垂れ下がる。
 胸は高鳴り、全身が熱くなり、おっぱいをさらに強く押しつける。
 そうなるとやっぱりブラジャーが邪魔で。
「んしょ……」
 苗は、自分からブラジャーを外した。
 下も、脱いだ。
 そして大きく足を広げ、自分のすべてを、自分の愛のかたちを示す。
「さあ、来て!」
 私の愛のすべてを堪能しなさい! 苗は心からそう思い、のしかかってくる影を受け入れようと、体のすべてを開いた。
「ふああああああああ!」
 影が入ってきた瞬間、あまりの快感に、苗は激しく声をあげた。



「すごいわね」
「ほんと」
 聞いたことのある声がして、苗は目を大きくしばたたいた。
 ここは――多目的室だ。
 自分は――床の上だ。
 まわりには――神楽一紗、桂浦香具耶をはじめとした、教え子たちがいっぱい。
「な!」
「お疲れ様でした。素敵でしたよ」
 神楽一紗が、額の汗をタオルでぬぐってくれる。気持ちよかった。
 そこで初めて苗は、自分が素っ裸で、全身をぬらぬら汗に濡らし、両足の間もぐしょ濡れにしていることに気がついた。

「なーーーーーっ!?」
「あはは、猫みたい」と意地悪に笑ったのは桂浦香具耶だ。
「ちょ! な! なにこれ! なんで!?」
「先生の愛を、たっぷり見せていただきましたよ」
 一紗が、悪魔的な微笑をたたえて苗をのぞきこむ。
 苗は思い出した。そうだ、この子に、催眠術かけられて……!
 影猫なんていなかった。そもそも今はまだ下校時間前だ。
 自分から裸になり、足を開いて、床の上で強烈な快感に何度も何度も腰を跳ね上げ悲鳴を放ち――両足の間に熱い感覚をたっぷり味わって、頭の中が真っ白になって……。

「ひどい!」
「きれいでしたよ。いつも通り」

 美しい顔が至近距離で笑う。彼が自分に何もしていないことはわかっている。あの輝くようなペニスを、挿入してはいない。だけどそれで許せるものではない。ある意味直接される以上の屈辱的な行為を披露させられたのだ。

「だめ! こんなのだめ!」
「そうですか?」

 悪魔の手が、苗の額にあてられた。

「でも、ほら、こうされると、もう体が動かない」
「え……あ……!」

 このエッチで不純異性交遊でふしだらで図々しい美少年に一発おしおきを、と思った苗の体が、たちどころに麻痺した。
「もう何度も経験してるから、わかっているでしょう。こうされるだけで、先生は催眠状態に入っていく。気持ちよくて、頭の中がとろ~~んとなってきて……」
「うあ……ああ……」
 熱いものが、あてがわれた手から頭の中に入ってきて、湯船につかったように苗の体も、心も、弛緩していってしまう。
 抗うどころか、あらがうって何だっけと、抵抗を考えることさえできなくなって……。
「3つで、僕にされたこと、すべてを許せるようになりますよ」
 その通りになった。

 苗の眉間の険がとれ、ゆったりした笑みが唇に浮かぶ。
 記憶はすべてそのままあるが、今の苗は、気持ちよかったし面白いからいっか、怒るなんて大人げないしー、と考えるようになっている。
 そう、気持ちいい……催眠術をかけられるのは、とんでもなく気持ちいいのだ。

「そう、もっともっと、とろけていきますよ……深く、深く、あなたはどこまでも深く、催眠状態に入っていく……」
「ふにゃぁ…………」
 やがて、まともに返事することもできないくらい、苗はうっとりした、深い恍惚感に浸り……。
「舐めて」
 口に手が来ると、自分から舌を出し、白い指をなめしゃぶり始めた。
 信じられない甘さと共に、底なしの安心感が生まれた。
「大好きですよ、僕たちの七星先生」
「はぁ~い…………じゅるじゅる、ぴちゃぴちゃ」
 一紗の指を舐めながら、苗は喜びいっぱいの笑みを浮かべ、股間を熱くした。
「さあ、もっともっと、遊びましょう。みんなも先生と遊びたがっているんですよ」
「うん…………あしょぶ…………もっと……もっろぉ……」
 心から、苗はみんなとの関わりを求めて腕を開き、豊かな乳房をゆったり揺らした。

 教師として、充実した毎日を、七星苗は過ごしている。



催眠演舞 発売まであと5日!

 催眠演舞、発売まであと5日です!

 原画を担当しております、さよりさんがカウントダウン絵を描いてくださいました!
 以下のアドレスの、pixivからどうぞ。

 http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=38662930


 発売5日前のカウントダウンボイスは、以下からダウンロードしてください。
 全部、同じファイルとなりますので、ダウンロードしやすいところからお願いいたします。

 http://p.tl/kNsW

 http://p.tl/3-pm

 http://p.tl/BQZ0

 http://p.tl/TYZy

 http://p.tl/8ByG


 5日前は、彩雲と七星苗先生となります!

 ライターのおくとぱす氏によるカウントダウンSSも、準備中です。
 「間に合うようにがんばります」とのことですので、アップしたら、Twitter等で告知いたします!

「催眠演舞」未公開CGチラ見せ!第4回目

絶賛予約受付中の「催眠演舞」。
いよいよショップ様、ネット通販等での予約受付も終了間近となってきました。
まだ予約していらっしゃらない方、この三連休で是非ともご予約をよろしくお願いいたします!

さて、毎週火・金曜更新の当ブログでの未公開CG発表。
本日公開の1枚はこちら!!

0920.jpg

催眠状態の美乃莉。制服の胸元を開けブラも外し、力なく横たわっています。
これから行わる事への期待か、はたまた照れなのか、その頬は赤く染まり…

このCGが使用されるシーンがどんな展開になっているか、是非製品版でご覧ください!

次回の更新は、24日を予定しています。
お楽しみに!

予約購入特典小冊子、到着!

絶賛予約受付中の「催眠演舞」。
来週の三連休位までショップ様、ネット通販等で予約を受け付けているかと思いますので、まだ予約していらっしゃらない方、是非ともよろしくお願いいたします!

そんな秋っぽくなってきた本日、段ボール箱が何やら1つ届いたので、開封してみると…

IMGP2839.jpg

「催眠演舞」予約購入特典の小説小冊子サンプルではないですか!
という事で写真をパチリ。

内容は公式サイトショップ特典ページでもご紹介していますので、そちらをご参照ください。

この小冊子の為だけに描き下されたさよりさんの手による表紙イラストや挿絵に、おくとぱすさんが全編書き下ろした小説。
ファンなら是非とも押さえておきたい一品です。

ショップ様によっては発売当日の購入で付く可能性もございますので、詳しくはショップ様へお問い合わせ下さい!

「催眠演舞」未公開CGチラ見せ!第3回目

絶賛予約受付中の「催眠演舞」。
来週の三連休位までショップ様、ネット通販等で予約を受け付けているかと思いますので、まだ予約していらっしゃらない方、是非ともよろしくお願いいたします!

さて、毎週火・金曜更新の当ブログでの未公開CG発表。
本日公開の1枚はこちら!!

0917.jpg

催眠状態の明日香が和室で着物を乱し、快楽に身を委ねている。
その秘部はしっとりとし…

このCGが使用されるシーンがどんな展開になっているか、是非製品版でご覧ください!

次回の更新は、20日を予定しています。
お楽しみに!

「催眠演舞」未公開CGチラ見せ!第2回目

先日マスターアップしました「催眠演舞」。
絶賛予約受付中ですので、是非ともショップ様、ネット通販等でご予約をよろしくお願いいたします!

さて、毎週火・金曜更新の当ブログでの未公開CG発表。
本日公開の1枚はこちら!!

0913.jpg

催眠状態で笑みを浮かべる香具耶が、同じく催眠状態の七星のおっぱいを弄ぶ。
弄ばれている七星の表情もまんざらでなく、股の間には主人公のアソコが…

どんなシーンになっているかは、製品版でご覧ください!

次回の更新は、17日を予定しています。
お楽しみに!

「催眠演舞」未公開CGチラ見せ!第1回目

先日マスターアップしました「催眠演舞」。
絶賛予約受付中ですので、是非ともショップ様、ネット通販等でご予約をよろしくお願いいたします!

さて、今日から毎週火曜と金曜に、未公開CGを当ブログで公開していきます!
本日公開の1枚はこちら!!

0910.jpg

ヒロインたちがムカデの様に連なり、何やら異様な光景が…
それを指導?する七星も裸で、頭にはハチマキ。
一体どんな催眠をかけられたのでしょうか…?

どんなシーンになっているかは、製品版でご覧ください!

次回の未公開CGの公開は、13日を予定しています。
お楽しみに!

「催眠演舞」マスターアップしました!

「催眠遊戯」マスターアップいたしました!

お待たせし、申し訳ございませんでした!
9月27日には店頭に並びますので、ご期待下さい!

マスターアップに伴い、サイトTOPに告知を。ショップ特典ページに、予約購入特典小冊子内容の紹介と、メロブックス様特典の差し替えを行いましたので、是非ご覧ください!

またまだショップ様によっては予約購入特典が付く可能性もございますので、詳しくはショップ様までお問い合わせ下さい!

「催眠演舞」特典冊子表紙イラスト公開!

現在マスターアップに向けて作業中の「催眠演舞」。
予約購入特典小冊子の表表紙・裏表紙のデザインがあがってきましたので、公開いたします!
こちら!

冊子表紙_表_統合のコピー

冊子表紙_裏_統合のコピー

表紙込みで全36ページと、読み応えもバッチリ!
8月31日のブログで、あらすじも公開させていただいております。

今週末のご予約でも、店舗様によってはご購入時にお付け出来る場合もございます!
詳しくは各店舗様へお問い合わせ下さい!

また現在、ゲーム本編の最終チェック中です。
早ければ明日、遅くとも近日中にはマスターアップのご報告が出来るかと思いますので、ご期待ください!!

「催眠演舞」主題歌ショートバージョン&メロンブックス特典を公開しました!

開発真っ只中の「催眠演舞」
公式サイトにて、主題歌ショートバージョンを公開させていただきました!

ボーカルを担当するのは、葉月ゆらさん!
トップページの右側、美乃莉のアイコンをクリックしていただけると試聴できます!

またショップ特典ページにて、メロンブックス様特典の完成イラストを公開!
絶賛予約受付中ですので、是非ご予約をお願いいたします!
プロフィール

CROSSOVER

Author:CROSSOVER
 18禁ゲーム制作 とりぷる・すれっと/スタッフィングのブログです。
 よろしくお願いいたします。

 http://crossover-game.jp

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